ルカ・ブライト

  • ルカ・ブライト

幻想水滸伝2に登場する人物。
ハイランド皇国の皇子。
直属の精鋭部隊白狼軍を率いるハイランド軍の最高司令官で、
通称「狂皇子」

戦争を起こすために自軍のユニコーン少年隊を全滅させて、
その責任を敵対するジョウストン都市同盟に押し付けて攻め込み、
いくつもの都市を全滅させる。その性格は極めて残忍で尊大。

彼という人物を語るにあたって、
襲撃した町で命乞いをした人間にブタの真似をさせ、
「ブタは死ね!」と一刀のもと切り伏せるイベントは欠かせない。
その場に居合わせた主人公たちは、
剣の握り方一つとっても強さが溢れんばかりだと、
物陰に隠れてやり過ごす以外のことが出来ず、
たまらず飛び出そうとした主人公の幼馴染ジョウイは、
仲間の当身で制止させられるほど。
ちなみに戦争イベントのユニットとしての能力は全キャラ中最強を誇り、
攻撃、守備、どちらに偏らせてもプレイヤーは彼の能力を上回る編成を作ることは不可能。

その強さは後に軍師となるシュウの策でおびき出されても、
文字通りたった一人で主人公たちの軍を半壊させるほど。

その後、ハイランドの軍門に下ったジョウイと、彼をサポートする最強の軍師レオン・シルバーバーグに夜襲の情報をリークされたため、シュウが立てた策は、
夜襲をかけてくるところを狙って一人だけ孤立させ、
そこをなんと18人の精鋭部隊で叩くというもの。
イベントでは6人パーティ3つによる3回の戦闘となる。

RPGパートのボスとしても大変な強敵で、
1ターンに何度も苛烈な攻撃をしかけてくる。
しかし18人がかりでもようやく追い詰めるというところで、
最後は矢を全身に浴びながら主人公との一騎打ちの果てに倒れる。

一連のイベントは中盤最大のイベントであり、
ここで残念ながら物語の表舞台から退場してしまう。

最期の台詞、
「聞け(主人公)!お前たちは1000人で俺を殺したが、
 俺は一人でその何倍ものお前たちの同胞を殺した!
 俺は!俺の思うままに!望むままに!邪悪であったぞ!!」

は彼という人物を表す名台詞として知られる。

都市同盟の人間を憎む背景はありながら
作中それを敵に語ることなく都市同盟の人間への憎しみを前面に押し出して暴虐の限りを尽くし、
最後の最後まで「邪悪」を貫き通すいっそ清清しささえ感じさせる生き様、
前述のイベント等で見れる圧倒的な強さとカリスマ性に心酔するプレイヤーは数多く、
RPG界でも屈指の名悪役の一人として数えられている。