王都楼真悟

  • 王都楼真悟

逆転裁判2に登場する人物。読み方は「おうとろう しんご」で、略称「オートロ」
登場は本編最後の第4話。
子供に人気のヒーロー番組、「大江戸戦士 トノサマン・丙!」の主演を務めるアクション俳優で21歳。
右目が前髪で隠れている。
「春風のようにさわやかなアイツ」がキャッチフレーズで、
マネージャーの華宮霧緒がいないと何も出来ない頼りない青年。
ライダースーツに身を包み、腕時計型の通信機で関係者に連絡を取る癖がある。
言葉の端々が少々嫌味ったらしいが、霧緒曰く扱いやすい人。

同時期にデビューし、公私に渡って険悪な関係と言われていた裏番組「忍者ナンジャ」の主演俳優である藤見野イサオ殺害の容疑で逮捕された。

これに先立って綾里真宵が何者かに連れ去られ、連れ去った人物からの「彼に手違いで疑いがかかってしまった」ため、成歩堂真宵の命と引き換えに彼の弁護を受けるよう連絡が来る。
強要されるというのも結構とんでもない話だが、少なくとも彼が殺人を犯していない事だけは確証が得られたため、成歩堂は弁護を引き受ける事になる……が、

調査を進めて明らかになるが、確かに彼は殺人は犯していなかった。
しかしプロの殺し屋で藤見野殺害の実行犯である、
虎狼死屋左々右エ門に殺害を依頼した張本人であり、事件の黒幕とも言うべき人物だった。
依頼人は無実、と言う逆転裁判のルールを根底から覆す驚きの仕掛けである。
普段の頼りない姿は演技であり、前髪で隠れた部分には鋭い傷跡が走り、
それを見せると同時に風貌も凶悪そのものになる。
性格も本来は冷酷。殺し屋に以来をしたのも自分の手を汚さないためであり、
それを隠しカメラで録画し、万が一に殺し屋が自分をゆすってきたとき等の予防線を作ったり、
少々複雑な背景はあるがかつてのマネージャーが自殺する原因を作りもした。

他者の命をなんとも思わないあたりは、殺人を重ねた美柳ちなみにも決して劣らぬ卑劣漢。

しかし、依頼人との信頼関係を何よりも重んずる殺し屋をも罠にハメようとしたことが仇となり、
殺害の様子を録画したテープがあることを裁判中に殺し屋に明かされた事で依頼を破棄され、
あべこべに裏切りの制裁を加えるべく命を狙われる立場となってしまった。

この裁判で有罪判決を受ければ殺人示唆で重い罰を受ける。
(そもそも殺人示唆は殺人と同等かそれ以上の刑罰が課される。罪状も強盗殺人であるためどこまで低く見ても長期の懲役刑は免れない。)
無罪判決ならば殺し屋に殺される運命が待っている、と進退極まって自ら有罪判決を望む結果となった。

最も、その後の殺し屋の動向から逃げ切ることは叶わず殺された可能性は高いが、
身から出た錆とはまさにこのこと。