テッドブロイラー

  • テッドブロイラー

メタルマックス2に登場する人物・・・というよりモンスター。
オープニングの冒頭、マドの町を部下と共に襲撃し、
用心棒として戦った主人公の養母マリアを焼き殺した張本人。

ゾンビのような生気の無い肌にモヒカン狩り、
タラコ唇、全身青タイツ、武器は火炎放射器2つという
すごいいでたちをしている、
バイアス・グラップラー四天王のリーダー。(事実上のトップ)

一番最初に主人公との因縁が描かれるにもかかわらず、
賞金の金額は作中の賞金首の中でも最高額の60000G。
戦える場所はラストダンジョンの、ラスボスの前。
ラスボスと戦うためには彼を倒し、扉の鍵を開けなくてはならない。

ラストダンジョンにレベル30手前で十分入り込めるが、
そのレベルではガチンコバトルをすることなど到底かなわない。
ゲームの性質上、強敵には戦車の威力を頼みに戦うことが多いのに
彼は白兵戦で闘わなくてはならないためだ。

その難易度の高さは言うまでも無く、
ラスダン突入時点のレベルではマリアのように丸焼きにされる。

かと言って、最大の対策となる熱バリア(愛言葉は3322)を展開しても守備力が非常に高く、
ちょっとやそっとでは倒れるどころか、ダメージすらもまともに通ることは無い。
おまけにHPが減ると「まんたーんドリンクっ!」の雄たけびと共に、
HPを回復してしまい、荒廃したアシッドキャニオンを駆け抜け、
強靭に鍛え抜かれたハンターたちの精神をごっそり削り取る。

ここだけの話、実はこれは文面だけで本当に回復しているわけではないのだが、
精神的ダメージは計り知れない。

一方、苦労の末に彼を倒した後のラスボスはというと、
戦車を持ち込める戦いのため力押しにしやすくいまいちな印象。
もちろん、あるイベントをこなさないと、
HPをターン終了時に全快してしまうため強敵なのだが。

明確に分かれる体感的な強さとストーリー中の因縁もあり彼こそが、
本当のラスボスではないかとまことしやかにささやかれている。
そして、ドラム缶を押すことを至上の喜びとするMMジャンキー達は、
そんな彼を恐れと敬意をこめ、を付けて呼ぶのだ。

リメイク版のメタルマックス2リローデッドでは賞金額が4倍強の25万に。
状況はまったく同じで登場。
更にレベル99まで上げた状態でニューゲームを展開しても、最初のバトルでは絶対に倒せない。

実際に戦うときもダメージこそ白兵戦にあわせて通り易くなり、
メインが火炎攻撃ゆえか、ビーム、冷気が弱点となった。
だが、白兵戦が前提となる場所で待ち構えているからか、
狙い済ましたかのようにナースのスキルを会得しているため、
熱バリアを展開しても禁断の注射器で容赦なく即死させようとしてくる。
また、テッドファイヤーは発火状態が付与され、
更にモヒカンスラッガーは必ずクリティカルヒットするようになったので、
レベルの低いナースやメカニックは常に死と隣り合わせの戦いになる。

満タンドリンクも勿論健在で、3回ほど使ってくるため、
対策なしで戦う場合、都合10万近いHPを削る必要がある。
おそらくリメイク版を発売日即日に買って、
テッド様と戦ったプレイヤーはこう思ったことだろう。
「この強さこそテッド様の魅力だ」と。

なお、事前にプレイヤーをそれ以上に強くすることが出来るのだが、
是非とも一度は適正レベルでの挑戦をおすすめしたい。